沖縄県の東村から国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設問題で、10トントラック10台が19日午後1時から2時15分にかけて、新たなヘリパッドの建設先の一つ、N1地区のゲートに砂利を搬入した。砂利搬入を含めたヘリパッド建設に関する作業は旧盆期間を挟む14日から18日まで停止されており、砂利搬入が行われたのは6日ぶりだった。
建設に反対する市民ら約400人が参加した午前6時からの集会は、午前10時で終了した。約130人が残り、メインゲートとN1地区ゲートの前で座り込みなどによる抗議行動を展開した。そのため、通常より約5時間、砂利の搬入が遅れた。
搬入の際、約150人の機動隊員が市民らをごぼう抜きにするなどし強制的に排除した。市民らは「機動隊員の暴力を許さないぞ」「地元に帰れ」などと抗議の声を上げた。
抗議行動終了後、沖縄平和運動センターの山城博治議長は「多くの皆さんの参加で砂利の搬入を遅らせることができた。今後も週2回は大規模な抗議行動を行い、砂利搬入を遅らせることで工事を中断に追い込もう」と呼び掛けた。
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