【本部】海洋博公園の沖縄美ら海水族館が、水族館では世界で初めてとなるジンベエザメの繁殖に向けて新たな試みを始めた。15日、展示飼育されている3匹のジンベエザメのうち、雌1匹を水槽から本部町沖の海上いけすに移動。雌1匹を別の場所に移すことで、残った雄1匹と雌1匹の繁殖を目指す。現在、水槽で同時に見ることができるジンベエザメは3匹から2匹になった。
ジンベエザメは開館当初に比べ全長が1.5~2倍、体重は4~8倍に成長しているが雌は8メートルに満たない。雌は体長9メートル程度にならないと成熟せず繁殖もしないため、ゆとりのある水槽で雌の成長を促進させると同時に、順調な繁殖を促す目的だ。
水族館によると、移動した雌の全長は7.7メートルで、水槽から搬出した個体としては最大級。海上いけすで飼育を続けるという。