プロペラ損傷で不安定に 給油中にホース切断 四軍調整官会見


この記事を書いた人 新里 哲
墜落原因や今後の運用などについて説明するローレンス・ニコルソン米軍四軍調整官=14日午後3時過ぎ、北中城村のキャンプ瑞慶覧

 在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は14日午後、米軍キャンプ瑞慶覧で会見し、13日夜に墜落した垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落原因について「空中給油中にプロペラがホースを切ってしまった恐れが高い。切れたホースがプロペラに入ってしまい、プロペラが損傷した」と説明した。墜落直前は機体が「がたがた」と揺れ、不安定な飛行をしていたことも明かした。

 墜落場所については「沖縄の人を守るために、近くの海に降りたことは良い判断だった」とパイロットを称賛。今後の運用については「私自身が問題ないと確信するまで飛行しない」と明言した。会見は午後3時から45分間だった。

 会見前の午後1時半には、安慶田光男副知事がニコルソン四軍調整官を訪ね、直接墜落について抗議、要請した。要請内容は飛行中止と配備撤回。面談後、安慶田副知事は記者団に対し「ニコルソンさんは『住宅や県民に被害を与えなかったことは感謝されるべき』と言い、抗議されることに非常に怒りをあらわにしていた。植民地意識丸出しで、とんでもない感覚だ。配備すら反対しているのに、事故を起こすなんてとんでもない」と痛烈に批判した。【琉球新報電子版】