オスプレイ残骸いまだ残る 米回収終了発表 あす区民が清掃


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米軍の回収作業終了後、安部区民の荒木汰久治さんが22日に回収したオスプレイの一部とみられる破片=名護市安部

 【名護】名護市安部区へのオスプレイ墜落を巡り、米海兵隊が機体の回収作業を終了したと22日に発表する中、墜落現場付近の浅瀬や岩礁にはまだバラバラになったファイバー繊維、鉄、プラスチック、電気ワイヤなどの部品が無数に散らばっている。これを受け、区民ら有志でつくる「安部区オスプレイ清掃活動実行委員会」が25日正午から午後1時に、現場に散らばる機体の部品を海から回収する作業を実施する。米軍が機体を回収する際に傷付けた岩礁の調査も行う。

 実行委では区内外から参加を呼び掛けており、安部の浜辺の中央付近で現地集合とする。回収作業に協力できる人は軍手を持参してほしいとしている。

 実行委で安部区民の荒木汰久治さん(42)は22日に現場海域に潜って確認し「まだ海の中は片付いていない」と指摘し「海には国境がない。立場は抜きにして、意識がある人なら誰でも参加してほしい」と呼び掛けた。

 一方、安部でツアーガイドをする坂井満さん(43)は24日に現場の海に潜り、状況を確認する予定だ。坂井さんは「まだ大きい破片がごろごろと散らばっている。北部訓練場の返還式典に合わせて回収したと言いたかっただけなのか。放置だ」と疑問視した。「(破片が)いっぱいあって危険だ。触ってけがする可能性もある。住民のことを考えてほしい」と強調した。