【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で27日午前11時から開かれた普天間飛行場の辺野古移設に伴う新基地建設に反対する「辺野古新基地阻止『K9護岸工事を止めろ』環境破壊を許さない県民集会」(オール沖縄会議主催)には本島中南部や県外から市民2000人(主催者発表)が参加した。集会の最後、市民は手をつなぎ合い、シュワブの基地に向かってガンバロー三唱をして、新基地阻止をあらためて誓った。
安次富浩ヘリ基地反対協共同代表は、米軍がグアムへの海兵隊移転計画を再検討していることに触れ「(県外、海外では)移転先の意見が反映されるが、沖縄では反映されない。沖縄を植民地と見ているからだ。日本政府も加担している。本当の独立国家なら(辺野古移設を)即刻中止すべきだ」と強調した。
稲嶺進名護市長のメッセージも読み上げられた。稲嶺市長は「移設を強行する政府は行政努力を放棄している」と指摘し「護岸工事を強行し、止められないのだと県民をあきらめさせようとしている。私たちは絶対阻止すると、心を一つにしよう」などと呼び掛けた。
オール沖縄会議の高里鈴代共同代表は、閉会あいさつで「シュワブは米軍基地として、ベトナムやアフガンなどさまざまな戦争とつながってきた。そこに新たな基地をつくることを認めることはできない。私たちの結束が新基地をはね返す」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】
新基地阻止誓い、2000人結集 辺野古ゲート前の県民集会
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松永 勝利