石材積載トラック次々と 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
機動隊に強制的に排除される市民ら=21日午後1時3分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は21日も名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート沿岸での工事を継続した。
 同日午後1時ごろにはシュワブゲート前で座り込みをしている市民ら約80人を県警の機動隊が強制的に排除し、石材を積んだ大型トラック約20台が基地内に入った。
 シュワブ沿岸の「K9護岸」の工事現場では、網に入った砕石をクレーンでつり上げ、海中に投下する作業が続いた。クレーンで鉄板を敷く作業や、周辺の測量作業も行われた。雷注意報が出るなど天候不良のため、カヌー隊による抗議行動はなく、抗議船1隻が午前8時から約1時間の監視活動を行った。

護岸工事現場で、網に入った砕石をつり上げ、海中に投下するクレーン=21日午前10時ごろ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸

 米軍キャンプ・シュワブのゲート前には午前8時前から、市民が座り込み、工事車両の基地内への進入を阻止しようと警戒した。午後0時50分ごろ、機動隊による排除が始まった。午後1時10分ごろに大型トラックが次々と基地内に入っていった。排除された市民らは「違法な工事を止めて」などと抗議の声を上げた。
 ゲート前の座り込みには京都府在住のシンガー、川口真由美さんが加わった。川口さんはギターの弾き語りで「ケサラ」などを歌い、行動を盛り立てた。【琉球新報電子版】

座り込みを続ける市民らの前で歌を披露する川口真由美さん(右)=21日午前9時30分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前