党本部と普天間「県外」協議 県選出・出身自民5議員


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普天間飛行場移設問題について、党本部と話し合うことを確認した自民党の県選出・出身の国会議員5氏=26日午後、参議院議員会館

 【東京】今衆院選挙で当選した衆院議員4氏を含めた自民党の県選出・出身国会議員5氏は26日午後、参議院議員会館で会合を開き、米軍普天間飛行場の返還・移設問題に関し、選挙で衆院議員4氏が主張してきた県外移設を含め、党本部と話し合いをしていくことを確認した。

 まずは、27日に党本部で石破茂幹事長と面談し、当選報告をした上で普天間移設問題に対する5氏の考えを伝える。
 さらに今後、県外移設を主張する仲井真弘多知事に対し、具体的に描いている候補先があるのかも含めて、知事の考えも確認する予定だ。
 会合には、自民党の衆院議員、西銘恒三郎、国場幸之助、比嘉奈津美、宮崎政久の4氏と島尻安伊子参院議員が出席した。
 5氏は情報交換や沖縄振興などに関し、自民党の県選出・出身議員として一致団結して行動するための組織を同日、立ち上げた。会長には西銘氏が就任した。
 2009年の衆院議員選挙で自民の衆院議員がいなくなるまで、活動していた「五ノ日の会」と同様な役割だが名称は変更する意向で、数日中に決定する。
 西銘会長は普天間移設について、「党の政権公約には辺野古の文字は一言も書かれていない。安倍晋三首相の21日の発言も含め、党幹部と綿密に話し合いたい。今衆院選で普天間飛行場の県外移設を訴えて当選したことなど県内の事情を伝える」と説明した。