将棋アマ名人城間さんを祝福 宜野湾で優勝祝賀会


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アマ名人を勝ち取った城間春樹さん(右)の快挙を祝福し、色紙をプレゼントする子どもたち=13日夜、宜野湾市野嵩

 【宜野湾】将棋の全日本アマチュア名人戦全国大会で県勢初優勝を果たした城間春樹さん(37)の祝賀会が13日、宜野湾市野嵩の「豊田塾宜野湾将棋道場」で開かれた。アマ名人のみならず、県代表がアマの全国タイトルを獲得するのは初めて。県内各地から将棋関係者や佐喜真淳宜野湾市長らが駆け付け、城間さんの快挙を祝福した。

 城間さんは中学3年のときにプロ棋士養成機関「奨励会」に入会した。プロまであと一歩の三段まで上り詰めたが、年齢制限があり退会した。
 現在は同道場で師範として将棋の指導に力を入れている。 祝賀会で城間さんは「プロの道が絶たれ迷った時期もあったが、皆さんの支えのおかげで全国タイトルが取れた」と優勝を報告。「微力ながら、これからも県内将棋界を盛り上げていきたい」と指導者として後継者の育成にも力を入れていくことを強調した。
 日本将棋連盟県支部連合会の宮城政則会長は「いつかタイトルを取る日が来るだろうと思っていた。これからも切磋琢磨(せっさたくま)して、プロ棋士が出ることを期待したい」とあいさつした。
 道場にはプロ棋士を目指し小学生も多く通っている。そのうちの一人、宜野湾市立長田小5年の新崎良斗君(11)は「僕たちも11月の全国大会で優勝を目指したい」と意欲をみなぎらせた。
 アマの全国大会出場経験がある安里光太郎さん(32)=宮古島市=は「同じ県内にアマ名人がいることが信じられない」と興奮。「みんなで共通の目標ができた。『打倒城間』で頑張りたい」と語った。