浦添市、「新3学期制」導入 来年4月から、評価回数増図る


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 【浦添】浦添市教育委員会(池原寛安教育長)は、来年4月から市内の幼稚園・小中学校で「新3学期制」を導入する。2日に開かれた市教育委員会の定例会で、「市学期制審議会」の答申を受けて決まった。

 浦添市内の幼稚園・小中学校は現在2学期制。「新3学期制」は2学期の始業日を9月1日とせず、8月下旬に2学期の始業式を行う。小学校で3日間、中学校で5日間夏休み後に授業時数を確保する。また秋休みの2日間は、春休みに加えることで、3学期修了日を早める。
 8月から4回にわたり開かれた「市学期制審議会」の答申では「2学期制の良さと3学期制の良さを生かした『新3学期制』が望ましい」と結論付けており、その理由を(1)児童生徒と向き合う時間を確保(2)評価の回数が増え個に応じた学びの振り返りが可能(3)3学期制の方が生活リズムが整いやすい-などを挙げている。
 池原教育長は「スムーズに移行できるよう取り組んでいきたい」と語った。
 市教委は、2学期制導入から10年の節目を迎えたことをきっかけに、ことし2月に「市2学期制検証委員会」を発足、その後有識者と学校長や教師、PTAの代表らで組織する「市学期制審議会」で議論を重ねた。
 県内の全小学校270校のうち2学期制は88校、3学期制は182校。中学校は全149校のうち2学期制は42校、3学期制は107校。(知花亜美)