<金口木舌>流行語と安倍政権

 1984年から始まった新語・流行語大賞はすっかり年末の風物詩。ことしは「令和」をはじめ、芸能人が所属事務所を介さずに仕事をする「闇営業」も候補だ

▼大賞を取ると一発屋で終わる。芸人の世界では、そんなジンクスがささやかれる。2006年発足の第一次安倍政権は「お友達内閣」で翌年の賞候補となり、こちらも一度終わったはずだった
▼12年、安倍晋三首相は再度、政権を握った。今月20日、通算在職日数は歴代1位になった。きょうで2892日。日を重ねると関連語も生まれるのは当然の成り行きか
▼「アベノミクス」「集団的自衛権」「特定秘密保護法」「限定容認」「積極的平和主義」「一億総活躍社会」「共謀罪」「戦争法案」。いずれも安倍政権下の賞候補。同じく「粛々と」もだが、耳にすると不快に感じる県民もいるだろう
▼15年の「早く質問しろよ」は、耳障りなやじを首相自らが飛ばした。この年、政権に異を唱える「アベ政治を許さない」「I am not ABE」も候補だった
▼首相主催の桜を見る会を巡って、私物化との追及が強まる。野党が提出を求めた日、内閣府は招待者名簿を破棄した。17年大賞の「忖度(そんたく)」はいまだはびこる。芸人と違い、名簿の作成には首相の議員事務所が関与していた。闇営業と闇に葬るは同質。来月の授賞式、首相が招かれる資格は十分だ。



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