<金口木舌>「権力を正しく導く」


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 保守層のファンが多いとされるカントリーミュージックが出発点の米人気歌手テイラー・スウィフトさん。2018年の中間選挙の前にインスタグラムに共和党候補を支持しないと投稿した

▼DVやストーカーから女性を守る法案に反対しているなどとして、トランプ大統領に近いブラックバーン氏を支持しないことを明言。同時に投票に行くよう呼び掛けた
▼「装甲車を用意しなければならない」。テイラーさんの日常を追ったドキュメンタリー「ミス・アメリカーナ」で、テイラーさんが両親に政治姿勢を公表すると明かすと、父親がつぶやく場面がある
▼カントリー女性グループのディクシー・チックスの1人がイラク戦争に反対し、03年に「ブッシュ大統領が(自分と同じ)テキサス州出身なのが恥ずかしい」と発言し、保守層から猛反発を受けたことが背景にある。保守系メディアにたたかれ、CDの不買運動にまで発展した
▼中間選挙はブラックバーン氏が当選した。テイラーさんは立ち止まらず新曲「オンリー・ザ・ヤング」を書き上げる。「勇気を出して権力を正しく導けば未来は変わる」との思いを歌詞に込めた
▼県議選が告示された。前回の投票率は53・31%で、有権者の半数近くが投票しなかった。投票は民主主義で最も重要な政治参加の手段だ。県議選投票日の6月7日は沖縄の未来をつくる一つの機会になる。