<金口木舌>身近にある差別

 NHK広島放送局が運用するツイッター「1945ひろしまタイムライン」の投稿の一部が在日コリアン差別をあおっていると批判を受け、同局がホームページで謝罪した

▼原爆被害を伝える企画だが「大阪駅で戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる!」とする投稿などに批判が相次いだ。「注釈もなく報道機関がこうした投稿をすれば差別を正当化する」との指摘だ
▼この企画は「もし75年前にSNSがあったら」との設定だ。被爆者らの日記などが基になっている。批判されたのは中学1年生の「シュン」の投稿だ
▼原爆のキノコ雲を目撃した8月6日の投稿は3800回以上も拡散された。多くの人が「怖い」「逃げて」などと返信した。状況を生々しく伝え、多くの人が参加する企画だけに影響力は大きい。ヘイトスピーチが問題となっている状況ではなおさらだ
▼宮古島出身の演歌歌手、うえち雄大さんが4年前に本紙に答えている。「本島では宮古の人に部屋を貸さないということもあった」「後輩たちに部屋を貸してやるんだという思いで建設会社の社長になった出身者は多い」
▼在日コリアンに限らず出身地や性別などによって身近な人々がまだ差別を受ける。心の中に差別の芽がないか。不平等を正すには報道機関はもちろん、国民が絶えず身近な人に気を配り、心を寄せることだ。



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