<金口木舌>聖地の歓声は

 久しぶりにスポーツ取材の現場に戻ると戦術やルールの変更に戸惑うことがある。野球の投球カウントがBSOとなったぐらいならまだいい。聞いただけでは想像できない横文字の戦術名もある

▼聖地と言われる会場名もそう。ラグビーのそれは記事で「近鉄花園ラグビー場」と表記した。県予選の原稿を手直しし、鉄道の社名を入れたら記者から「今はそうではない」との指摘。所在地の市の所有に変わっていた
▼同じく冬の風物詩である全国高校駅伝。都大路でのレースの発着点といえば西京極陸上競技場だ。京都市の会社が命名権を取得し、今は社名が冠された。ネーミングライツは施設運営の知恵ではある
▼高校ラグビー、高校駅伝は予定通り開催される。ウインタースポーツからは例年通りに戻るかと思ったら、事情の違う大会もある。毎年12月開催の全国中学駅伝は9月に中止が決まった
▼今月の県大会で優勝した女子コザは昨年、県勢最高の18位に入った。従来の36位から大躍進だった。新型コロナの影響で十分な調整ができない中、県大会連覇は見事である。全国での走りが見たかった
▼早々と中止が決定したとはいえ、最もつらいのは選手だ。またもや波か、と思わせる状況が続く。誰も経験のない、流行から最初の冬である。予防に留意し、以前と変わりない歓声が全ての競技会場に戻る日を待つしかない。



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