琉球新報社 
来春から始まるＮＨＫ朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」に主演する黒島結菜さんが先日、番組のＰＲに登場した。好きなしまくとぅばは「まくとぅそーけーなんくるないさー（正しいことをすればなんとかなる）」
▼「ちゅらさん」の小浜島のように、舞台のやんばるが脚光を浴びることは間違いない。気になるのは一過性のブームではなく、持続可能な発展につながるか
▼金融庁と環境省が３月に「持続可能な地域経済社会の活性化に向けた連携チーム」を発足させた。地域金融機関のＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）などの実践を通じた持続可能な地域経済社会の活性化に向けた取り組みを支援する
▼政府機関の応援は心強い。沖縄総合事務局に出店しているファミリーマートでも沖縄・奄美の世界自然遺産登録勧告を記念した本島北部６村と西表島の特産品販売が始まった
▼やんばるの森で取れたハチミツ「甘い百花蜜」（国頭村）、「シークヮーサーバター」（大宜味村）、パイン果肉入り油みそ「不思議なあんだんすー」（東村）などが店頭に並ぶ。販路拡大のきっかけになりそうだ
▼地域経済の担い手は事業継承や人手不足などさまざまな課題に直面しているが、政府機関や地銀などの支援で新たな可能性も生まれている。持続的発展に協力し合う「正しいこと」が広がれば、沖縄経済の再浮揚にも希望が持てそうだ。
