<金口木舌>「学生たちの前向きさ」

 読谷村の温室で県立農業大学校の学生たちがスマート農業を学んでいる。東京の企業MHCトリプルウィンが取り組むイチゴの高設栽培の研修だ。多様な機器を通信でつなぐIoT(モノのインターネット)により、作業の効率化と収穫増を目指す

▼学生たちは「学校で学べない技術に触れることができ、新鮮だ」と目を輝かせる。同社は県立農業大学校の卒業生1人を4月に採用した。地域の特産品を増やしつつ新規就農にもつなげている
▼採用された男性は読谷村出身。「修学旅行生がイチゴ狩りを体験できる観光農園を開きたい」と夢を語る。これまでになかった企業や技術、人の出会いが地域に新たな魅力を生んでいる
▼沖縄市の専門学校日経ビジネスの学生たちは紅イモのチュロスを開発し、校内で販売した。コロナ禍で土産品需要が低迷し、紅イモのペーストが余っていた。御菓子御殿から買い取り、チュロス専門店に商品開発を依頼した
▼食品ロスの削減は国連の持続可能な開発目標(SDGs)を意識した取り組みだ。学生対象のアンケートで需要を調べ、より紅イモの甘みを感じられるよう改良した
▼新たな技術との出合いを生かし、夢を追う。コロナ禍による環境の変化からビジネスチャンスを見いだす。沖縄の若い人々の活動をさらに紙面で伝えたい。前向きな取り組みは多くの人に勇気を与える。



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