<金口木舌>挑戦をやめないこと


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 2月のプロ野球キャンプを球春と呼ぶ。選手は冬場に課題と向き合い、新たなシーズンに向け第一歩を踏み出す。今後の飛躍を誓い、新鮮な気持ちで球場に立つ春のような時期だ

▼日本ハムの上原健太選手は今季から投手と野手の二刀流に挑戦する。投手に専念した従来のプレーから大きく転換する。簡単なことではないが「能力を生かせる部分が増える」と前向きだ
▼中日の大嶺祐太選手は1軍の試合に出られない育成選手としてキャンプを迎えた。ロッテの主戦として活躍したが昨年、自由契約となった。中日入団時に「まだ体も元気で野球ができる」と意欲を示した
▼本紙運動面の連載「ブレークスルー」では、困難に直面しても挑戦を続けるアスリートの姿を描く。バスケや陸上など各競技の選手は、それぞれの「春」を迎えるために奮闘している
▼仕事や勉強など日常生活で壁に突き当たることもあるはずだ。苦しいときでも気持ちを切らさず前進すれば、必ず道が開ける。懸命に競技に打ち込むアスリートの姿が、そのことを教えてくれる。