<金口木舌>子どもたちの笑顔


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 娘がまだ幼少期のころ、スーパーや公園など出掛ける先で年配の女性に声をよく掛けられた。「あら~かわいい。何歳?」

▼当時はうちの子が特別かわいいのかと思っていたが、最近自分がその年に近づいて分かった。赤ちゃんを含め小さい子どもは、とにかくみんなかわいい。つい声を掛けたくなるのだ。心境の変化は、年を重ねたせいだと思う
▼勘違いされないよう、遠目で見るだけにしている。そんなかわいい子どもたちを見る機会が増えた。画像を通してだが、市町村面で始まった投稿写真企画「きょうのSNS」(随時掲載)に、多くの子どもの写真も届く
▼水槽の魚を見上げる子、赤ちゃんの妹にお医者さんになりきって診察する子など、こちらまで幸せな気分になる。ふと思う。子どもたちの笑顔は守られているのだろうか
▼コロナ禍で学校閉鎖などがあり、子どもの学力低下が心配されている。将来的に得られるはずの収入が世界全体で2千兆円損失との試算も。すこやかな子どもの成長のためにも、学びと育ちを支える公助が求められる。