<金口木舌>地域移行の先行事例


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 名護市21世紀の森体育館で開催される日本ハンドボールリーグの公式戦。地元チーム、ザ・テラスホテルズ「ラ・ティーダ」に声援を送る子どもたちがいる

▼ザ・テラスホテルズ名護U(アンダー)12や15の選手たちだ。「自分もテラスの選手のようになりたい」と目を輝かせる
▼県内でハンドボールと言えば「王国」の浦添市。小中学生の大会では浦添勢がほぼ上位を独占するが、10月に開催された九州小学生親善ハンドボール大会県予選会の女子の部でザ・テラスホテルズU12が善戦。3位に入賞し、本戦への出場を決めた
▼教員の働き方改革の一つとして、スポーツ庁や文化庁が部活動を地域に委託することを提言している。そうした中、9月に開催された八重瀬町長杯争奪・県中学生秋季ハンドボール大会にテラスU15が唯一、地域のクラブチームとして出場した
▼指導者の確保や生徒の健康管理など運営上のさまざまな課題はあろうが、教員の負担軽減は急務。地域全体で子どもたちを育む知恵を名護のチームから学んでみてもよい。