<金口木舌>子の育成に不可欠な「愛情」


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 多くの沖縄県民が耳にしたことがあるであろう沖縄製粉のCMは「お母さんの味、手作りの味」と歌う。先日、ラジオを聞いた際に「お父さんの味」と歌詞を変えたパターンがあると知った

▼今や男性が育児や家事に参加するのは当然の時代。子どもに愛情を込めた「お父さんの味」を届け、掃除や洗濯をやらなければいけない。実際に世の中の男性は、どれだけ家庭と向き合っているか
▼厚生労働省の調査によると男性の育休取得割合は13.97%。年々、上昇傾向にあるが女性に比べると圧倒的に低い。男性の育休取得を後押しする制度も始まった。今後は割合が飛躍的に伸びてほしい
▼岸田文雄首相は「異次元の少子化対策」を掲げる。子どもを産み、育てやすい環境を整えるため国が果たすべき役割も大きい。この国で子育てをしたいと思えるような政策を期待する
▼子どもたちの健全育成には周囲の支えが不可欠だ。家族や地域、行政が一体となって好環境を築くことが求められる。大人の愛情が伝われば、心身共に大きく成長できる。