<金口木舌>アセローラに詰まる本部町の魅力


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 5月8日は「ゴーヤーの日」、10日が「黒糖の日」と、語呂に合わせた特産品の日が続いた。連続した記念日の締めくくりは12日の「アセローラの日」。語呂はなく、初出荷が始まる「旬の訪れ」を指す

▼生産地の本部町や商工会などでつくる制定委員会が1999年に定めた。夏場に向けて最盛期を迎え、町は官民でPRに取り組む
▼12日は町内の学校給食で加工品デザートが提供された。アセローラフレッシュ社とヘリオス酒造が共同開発したビアカクテルも、町内外で話題を呼んだ
▼露地栽培の北限で国内産シェアのほぼ100%を県産品が占める。復帰前に県系のヘンリー仲宗根さんがハワイ大学から持ち込んだ数本の挿し木を、町の農家らが試行錯誤して特産品に育て上げた
▼東京都の医師らによる2002年の調査で本部町の女性の肌年齢は東京都に住む女性より6歳も若いという結果が出た。アセローラが要因との分析もあり、町は「美肌の町」として発信した。町の魅力と一緒に、甘酸っぱい実に詰まったビタミンCを味わってほしい。