<金口木舌>盛り上がるおへそ


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 沖縄で戦後初の行政機構「沖縄諮詢(しじゅん)会」が生まれたのは石川収容所。沖縄本島の真ん中にある石川は、戦後復興期に行政の中心でもあった

▼旧石川市はしまくとぅばでおへそを意味する「みほそ」のまちを名乗った。合併してうるま市になったが「石川魂」は健在だ
▼大型連休に装いも新たに復活した「石川みほそまつり」。うるま市祭りなど大きなイベントが具志川地域で開催される中、石川でも大きな祭りをしようと地域の商工業者でつくる「みほそあきない組合」が企画し、2夜連続で花火も打ち上げた
▼山城和正組合長によると、地域の企業や事業者から寄せられた寄付は500万円以上。「久しぶりに子どもたちに花火を見せて」と多額の寄付をする個人もいた
▼司会や出演は石川出身者がそろい踏み。フォーシスターズの「石川音頭」も皆で歌った。現在は石川に住むHYのボーカル仲宗根泉さんが「ヤギの鳴き声コンテスト」に飛び入り参加する場面も。アイデンティティーの形成は自己肯定感にもつながる。「地元が楽しい」は大事な基盤だ。