<金口木舌>地域の新たな魅力


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 夏の北海道を舞台に高校生が写真の腕を競う「写真甲子園」という大会がある。県勢はこれまで優勝を果たすなど多くの実績を残した。今年は浦添工業高が大会に挑む

▼美しい田園風景や楽しそうに笑う人々など高校生が撮る写真から現地の空気が伝わる。日本の最北にある北海道は雪国というイメージが強いが、夏も魅力にあふれていると気づかされた
▼日本の南端にある沖縄は夏のイメージが強いはずだ。輝く太陽と青い空、海洋レジャーがすぐに思い浮かぶ。一方で雪が降らない沖縄は冬も屋外で活動できる。トレーニングのため冬に沖縄を訪れる選手も多い
▼路面凍結の心配がなく、年中サイクリングを楽しめる場所としても注目される。りゅうぎん総合研究所の調査によると、多くのサイクリストが冬の沖縄を楽しんでいる。10万人の来県で約103億円の経済効果があると試算する
▼北海道や沖縄に限らず、各地で新たな魅力を発見するのは面白い。多くの人に魅力が伝わり誘客にもつながれば、地域の発展や活性化の大きな力になる。