<金口木舌>木への感謝と保護の思い


社会
<金口木舌>木への感謝と保護の思い
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 88歳のお祝いは米寿。「八十八」の漢字を組み合わせると「米」になることに由来する。沖縄では「トーカチ」と呼ばれており、旧暦の8月8日に長寿を祝福する

▼長寿の秘訣(ひけつ)などを紹介する米団体が、読谷村の平良菊江さん(113)と2019年に114歳で亡くなった姉の我如古カメさんを「世界で史上最高齢のきょうだいペア」に認定した。2人の年齢は合わせて227歳になる
▼はるかに長生きをするのが木だ。屋久島の杉は推定樹齢が千年以上で、県内には100年以上も人々を見守るガジュマルがある。木が集まれば森になり、豊かな生態系をはぐくむ
▼本島北部や西表島など、沖縄には世界に認められた森がある。木は私たちの暮らしにも潤いを与えてくれる。木製品は住宅や日用品などさまざまな場所にあり、生活を便利にしてくれる
▼漢字の「十」と「八」を合わせると「木」になることから、きょうは「木の日」。私たちを支えている木のありがたさに改めて目を向けたい。豊かな森を守り、育てることの大切さも忘れてはいけない。