<金口木舌>毎日がスペシャルな1年に


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 北朝鮮のミサイル試射、加計・森友学園問題、米軍ヘリの炎上に部品落下など、今年もさまざまなニュースがあった。暗いニュースだけではない。明るい話題もあった

▼西原高校のマーチングバンド部は、オランダでの国際大会で最高賞を受賞した。プロゴルファーの宮里優作選手は、賞金王に輝いた。プロ野球ソフトバンクの東浜巨投手は16勝し、パ・リーグ最多勝投手となった。沖縄こどもの国には、ホワイトライオン「セラム」が仲間に加わった
▼今年引退を決めたのは、女子ゴルフをけん引してきた宮里藍さん。9月のフランスでの大会を最後に一線から退いた。25年の歌手活動を節目に、安室奈美恵さんは来年9月の引退を発表した。2人の引き際の潔さには驚かされた
▼年が明けると、平成も残すところあと1年4カ月となる。世替わりを前に来年、県内では名護市長選、県知事選がある。県民が今後の沖縄の進路をどう選択するのか、注目が集まる
▼基地問題に向き合わざるを得ない県民だが、それでも季節は巡る。これからの時期、クジラが慶良間近海に集まり、桜の季節を迎え、プロ野球の球団がキャンプに訪れる
▼何げない日常の積み重ねで1年は過ぎる。でも「何でもない一日が実はすごく大切」と歌手の竹内まりやさんが歌うように「毎日がスペシャル」の気持ちも大事。来年が良い年となりますように。