<金口木舌>さーたーあんだぎーの日


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 きょう3月8日は「三板(サンバ)」の日。沖縄の名楽器の素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと、沖縄三板協会が語呂合わせで制定した

▼日本記念日協会によると、「~の日」などと付く記念日は約2800種以上ある。記念日によって日々の生活に潤いが生まれ、歴史が刻まれ、産業が盛んになり、社会的に大切な情報が多くの人に届くことが制定の狙い
▼ちなみに14日はホワイトデー。記念日文化研究所によると、今年の推計市場規模は前年比約10億円の減少が見込まれる。バレンタインデーのチョコのように、これという品がないことが要因の一つという
▼実は3月14日は「さーたーあんだぎーの日」でもあることをご存じだろうか。東京などで活躍する沖縄出身の音楽家シューベルトまつださんが「ホワイトデーに贈ろう」と、2008年に記念日協会に申請し認定された
▼周知が進まない状況を変えようと、11年に制定3周年記念イベントを計画した。だが直前に東日本大震災が発生し中止に。あれから7年。初となる制定10周年イベントを10日に銀座で催す
▼「しーくわーさーのうた」など県産品を題材にした曲を生んできたまつださん。「沖縄の家庭の味を全国に広めたい」と意気込む。地域色豊かなさーたーあんだぎーが“愛のお返し”として登場することを想像するだけで面白い。その試みをまずは沖縄から。