<金口木舌>スウェーデンは世界で初めて・・・

 スウェーデンは世界で初めて「フェミニスト政府」を自称する国。外交や貿易など全ての分野に男女平等政策を位置付け、女性の意思決定への参画やジェンダーに応じた予算編成をしている

▼オロフスドッター駐米大使は講演で、なぜ男女平等が大事かという問いに「だって人口の半数は女性ですよ」と至ってシンプルに答えた。人権の問題である一方、経済成長や平和と安全保障に必要だとも
▼同様の言葉は吉田晴乃BTジャパン社長の講演でも聞かれた。シングルマザーとして娘を育てながら国内外を飛び回ってきた吉田さんは、経済成長の鍵は多様性を認め合うダイバーシティーや女性による商品開発、市場開拓だと指摘
▼県経営者協会女性リーダー部会との意見交換では「男性は領土を広げたいと争うけど、女性はいかに食べていくかで判断する。女性の経済外交が世界を平和にする。『そのミサイル1本いくら?』『たっかーい!』という感覚が大事」と語った
▼73年前の沖縄戦では子どもや女性、お年寄りら、多くの住民が亡くなった。体験者が語り継ぐのは「戦争では弱い立場の人が先に犠牲になる」。その感覚を分からない人々に物事を決めさせてはいけない
▼女性の権利回復に尽力した故・宮里悦さんらが合言葉にしていたのは「イナグや平和のサチバイ(女は平和の先駆け)」。慰霊の日を前にかみしめる。