<金口木舌>知事選もLINE@で「みんなごと」


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 ゆとり世代、バブル世代、団塊世代―。ある時代に生まれた人々の傾向を「世代」で表す言葉はさまざまだ

▼米調査機関ピュー・リサーチ・センターは1981~96年生まれを「ミレニアル世代」と定義し、米中枢同時テロと、その後の世界情勢が影響を与えたと説明する。世代の定義は「歴史的な事象や技術、経済、社会の変化が人々の世界観にどんな影響を与えたかを見る手法」という
▼そして今、注目されるのはポスト・ミレニアルの「Z世代」だ。スマホを使いこなし、メディアの情報だけでなく友人や家族、自分と似た立場の人の声に耳を傾ける傾向がある。テロや経済の乱高下という不確実な時代を生きる親を見て育ち、社会の課題への意識が高い
▼11月の米中間選挙に向け、銃規制強化に立ち上がったZ世代の影響力に関心が集まる。日本では「若者の政治離れ」「今どきの若者は」という言葉をよく聞くが、若い世代の意識や行動は大人がつくった社会の鏡でもある
▼県知事選を前に、本紙は沖縄キリスト教学院大の学生たちの協力で新企画「#みんなごと」を始めた。LINEを通して募った疑問を立候補予定者に質問し、その回答を踏まえて13日に公開座談会を開く
▼選挙は人ごとではなく、私たちの未来を決める「自分ごと」。未来を担う当事者たちの声を基に「みんなごと」、考えてみませんか。