<金口木舌>スポーツの可能性


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 1502人の強人が熱いレースを繰り広げた第35回全日本トライアスロン宮古島大会が幕を閉じた。限界に挑戦した選手、大会を支えたボランティア、熱い声援で選手を後押しした島民に拍手を送りたい

▼楽しみは無数にあるが、スポーツをしたり、観戦したりすることで得られる喜びは格別だ。最近では琉球ゴールデンキングスの西地区優勝、FC琉球のホーム無敗記録の更新が県民を燃え上がらせた
▼運動部の記者だった14年前、沖縄で複数のプロチームが多くの観客を動員する状況は想像できなかった。キングス1年目は平均1600人前後だった来場客数も今では約3500人前後だ
▼FC琉球の昨年のホームゲームの平均入場者数は3146人。那覇市に計画のあるJ1規格スタジアムができればさらに集客しそうだ。日本ハンドボールリーグの琉球コラソンも人気が高い
▼今シーズンは最下位だったがリーグの観客動員数は8年連続1位。リーグ1位、大崎電気の1試合平均観客数の約1・7倍という。さらにキャンプのシーズンには国内外から野球やサッカーなど多くのプロチームが訪れ経済効果を上げる
▼温暖な気候やアジアからの玄関口という立地などメリットも多い。施設面や受け入れ体制の改善でさらに「スポーツアイランド沖縄」をアピールできるはずだ。沖縄はまだまだ可能性を秘めている。