<金口木舌>いじめは犯罪

 名古屋市で昨年1月に市立中1年の女子生徒が自殺した問題で、市教育委員会が設置した第三者委員会は「いじめは認められない」との報告書を答申した。しかし遺族が不服を訴え、河村たかし市長は今年4月、再調査を表明した

▼兵庫県宝塚市も同月、いじめに関する再調査を発表した。2016年に市立中2年の女子生徒が自殺した問題で、第三者委はいじめとの因果関係を認めたが、遺族はクラスの人間関係が調査されなかったことなどを問題視していた
▼いじめ防止対策推進法が13年に施行され、いじめの実態把握が進む一方、自殺や行政対応の不備は後を絶たない。文部科学省の調査によると13年以降、いじめを原因とする自殺は40人を超えた
▼文科省は昨年度、学校に弁護士を派遣するスクールロイヤー制度を始めた。日本弁護士連合会が同制度に関連して発表した意見書は、いじめなどに学校だけで対応するのは困難だと指摘し、専門家との連携を呼び掛けている
▼いじめは犯罪だ。暴力を振るうのは暴行罪、けがをさせれば傷害罪になる。金銭せびりは恐喝罪だ。犯罪は被害者の人権を踏みにじる。学校や行政が事実を究明するのか、うやむやのままで終わらせるのか。子どもたちは見ている
▼人権侵害を黙認せず、毅然(きぜん)とした対応を取ることは加害児童を含めた全ての子どもへの教育にもなるはずだ。




関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス