<金口木舌>歌姫たちのNO

 平成の歌姫・安室奈美恵さんが引退して、きょうで1年。関連イベントが県内でことしも開催され、その輝きは今も人々を笑顔に変える。安室さんは自分らしさを表現できる場としてライブに力を注いだ

▼近年、ライブの国内総売り上げはCDを上回る。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会によると2018年は3448億円で、CD生産額1542億円の倍以上。ライブはアーティストとファンが最も近づく場だ
▼その機会が奪われる事態が起きている。ファンではない第三者がチケットを不正に買い占め、オークションサイトなどを介して高額で転売している
▼写真付き身分証で本人と確認するなど、主催者側も防止に取り組むが、高額転売は後を絶たない。苦渋の決断として譲渡そのものを禁止する公演もある。音楽を楽しむ機会を守るにはファンも不正転売を利用しないことが肝要だ
▼入場券不正転売禁止法が6月に施行された。文化イベントや東京五輪などスポーツ大会の入場券を高値で転売することを禁じる。インターネット上の売買も規制対象だ。違反者に1年以下の懲役か100万円以下の罰金を科す
▼国内の多くのアーティストが高額転売に反対した。安室さんも名を連ねる。「チケットはアーティストとファンを結ぶ架け橋」は業界の意見広告。空席のライブをアーティストもファンも望まない。









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