<南風>祝還暦 小禄高校13期


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 小禄高校13期還暦同期会に参加しました。久々に、同期に会うのは気恥ずかしさと懐かしさと楽しみとさまざまな感情が入り混じります。時を経て、互いに変化した容貌に驚いたり、名前が出てこなかったり。言葉を交わすうちに、高校生の頃の顔と重なり、時空を超え一気に当時の気持ちがよみがえります。アメリカ在住の友人と42年ぶりに再会したり、小、中、高校、短大と一緒だった友人と、これまでのことを語り合ったり、みんなそれぞれ懸命に生きてきた時が、その顔に刻まれています。

 私たちが過ごした時代をちょっとプレイバック。昭和47年に沖縄本土復帰、それに伴いドルから円への通貨交換。高校を卒業した昭和53年には、沖縄の交通方法が変更になりました。米国施政権下から33年にわたり米国式の車両右側走行でしたが、本土復帰から6年後、他都道府県と同じ左側走行となりました。

 国民の平和と世界各国の共存を願う意味を持つ「昭和」に生まれ、内外、天地とも平和が達成される意味を持つ「平成」を過ごし、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ意味を持つ「令和」に還暦を迎える私たちです。

 家庭を築き、子どもを育て上げ、定年を迎え、生まれ直しと考えられる還暦を機に、新たな生き方を模索しながら、これからも時を重ねていくことでしょう。小禄高校の校歌に、「若き日の豊かなる日々、高らかに、とわに、讃(たた)えむ」とあります。未来の私たちへのエールだと思い、歌詞の意味をかみしめます。

 若き日の豊かなる日々に想いをはせ、共に過ごした仲間である同期を心の糧とし、第二の人生を始めることとします。

 4年前から準備してくれた幹事のみなさんへ心から感謝!! 岸本先生いつまでもお元気で。「祝還暦 小禄高校13期」
(赤嶺久美、ジョブリッジ研究所代表理事)