<南風>沖縄風省エネ住宅

 沖縄の気候風土に合った省エネ住宅とは、どういうものだろう。寒冷地向けの高断熱・高気密のシステムは、蒸し暑い沖縄には適さない気がする。そう思っていたとき、沖縄らしい省エネ住宅の形を考え、実践している建築士の方と出会えた。松田まり子さん。お話を伺い「なるほど!」と思ったので、ぜひご紹介したい。

 沖縄の住宅を快適に住める形で省エネ化するには、強い日差しをどれだけ遮ることができるかが重要。まずは屋根。色は白が一番。アイボリーや灰色など少し色がついただけでも、日差しの反射率が下がり、熱を吸収してしまう。既存の住宅で、あまり工費をかけずに省エネ化するなら、屋根を白く塗り直すのがよい。ただし効果を維持するなら、5年程度で塗り直す必要がある。

 新築住宅なら、荷重計算をした上で、屋根に砂利を敷いたり、通気性のある遮熱ブロックを置いたりするなどの方法がある。屋上緑化も良い。コンクリート屋根は夏の温度が50度近くになるが、こうした処置で外気温と同じ30度程度に抑えられる。ただし本土では冬に逆効果になることもあるというから、沖縄向きの方法だ。太陽光パネルは、屋根への日射を遮るので、もちろん良い。

 外壁については、沖縄は日射がかなり真上からなので、断熱性能を気にしすぎなくても良い。むしろ、壁の外側に日射を遮るものを置くのが効果的。深いひさしやすだれ、緑のカーテンなども有効で、朝夕に日の当たる東西の壁に置くと良さそうだ。

 これらには、建築物省エネ法で省エネ効果を認められていないものもある。ペンキは経年劣化するし、緑のカーテンは枯れるからと。しかし、必要なのは、今ある住宅をどんどん省エネ化していくことだから、沖縄スタイルの良さが理解され、広まると良いと思う。
 (鹿谷麻夕、ゼロエミッションラボ沖縄共同代表)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス