<南風>私の原点と活動理由


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 私は今、地球温暖化を止めるための市民活動をしている。選挙の応援や政治家と意見交換しているほか、最近は平和な外交の活動にも関心が強い。沖縄の経済的自立も目指している。1回目はなぜ私が社会問題に取り組んでいるのかについて記したい。理由の一つは、次世代への責任感からだ。

 人生をたどると原点は、小学校の時の飼育委員の経験にある。卒業文集の中で「ウサギの死をみて、命を預かっている大切な役目と責任の重さを感じ、絶対に死をむだにしないと(ウサギ小屋の)壊れているドアを父に直してもらったり、月曜から土曜まで(小屋に)行っていた」と書いていた。

 当時と今、私の気持ちは変わらない。次世代への責任を考えると今起きている問題と起こり得る問題を知っているのに何もしないなんて私には無理なのだ。

 もう一つの理由は、単純に自分だけが幸せなのは嫌なのだ。悪いと思ってしまう。幸せの形は人それぞれだと思うが、自由があったら、選ぶことができる。

 私はたまたま運よく日本に生まれ、ある程度自由な選択ができる環境に恵まれた。しかし世の中にはそうじゃない人が多くいる。それはおかしい。地球に生きる人は皆、本来平等に生きる権利があるはずだ。だから誰もが自由な選択ができる世の中にしたい。

 これらの理由で私の活動は多岐に及ぶ。住み続けられる地球を残していきたい。だから地球温暖化を止めたいし、戦争で命を落とさないために平和活動をする。自由に選ぶためには生活できる力が必要だから経済的自立、となる。これからも増えるかもしれない。

 今後半年間、経験を通して気付いたことや考えていることを皆さんにお伝えしていきたい。時には危機感を持ってもらうため深刻な話をする。しかしその先の希望も話せるようにしたい。お付き合い願います。
(神谷美由希、ゼロエミッションラボ沖縄共同代表)