<南風>対話は希望


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 私は刻々と戦争が近づいている危機感を感じている。このまま私たちが行動に移さなければ最悪な事態になりかねない。その危機感から沖縄対話プロジェクトが始まった。15日が発足集会だった。台湾有事や南西諸島有事を決して起こさせてはならないと考える沖縄の市民が、政治的な立場や意見・思想の違いを超えて対話していこうとする企画だ。クラウドファンディングも実施している。

 まず沖縄県内で、保守や革新、ネトウヨなどで、争っている時間はないと私は思う。私は最近終わった選挙で、ある話題について意見をだし問いかけた。

 100人以上の方が自分の意見を返してくれた。理解できることが多く、多様な意見を聞くことの重要性を学んだ。多くの人は対話したいのではないかと感じた。文字だけの対話には限界があると思った。誤解されることも多い。だからリアルで対話する必要がある。ぜひ話し合いをしたい方たちは、このプロジェクトに参加してほしい。

 沖縄を良くしていきたいというゴールは同じはずだ。だから理解し合い対話で対立を乗り越えよう。早急に県民は、みんな戦争に反対だと主張して台湾、そして中国、アメリカと対話していかないといけない。

 沖縄県民は政治的にも島ぐるみ闘争や建白書など一致団結することが得意だと私は思う。平和外交が大事だと言うと必ずお花畑だと言う人がいるが、圧倒的な軍事力を持つ中国に戦いを挑むことの方がお花畑だと言いたい。その上、アメリカが援助してくれるかは不確かである。

 戦争で誰かが命を落とすことはあってはいけない。沖縄の先輩方はもう既に戦争を止めるための集まりを開いて活動を頑張っている。私たち若手も今立ち上がらなくてはいけないと思う。保守革新、全世代で協力して戦争を止めよう。
(神谷美由希、ゼロエミッションラボ沖縄 共同代表)