4月となり、進学・進級・就職の時期になりました。進学と言えば、入学式があります。
PTA会長の役割に小・中学校の入学式の祝辞があります。小学校の入学式は、お友達同士で手をつないで、キョロキョロして周りを見ながら入場し、まだ落ち着きのない子どもたちですから、1時間程度の式典になります。集中していない子どもたちに挨拶(あいさつ)するので、子どもが興味を引くようなお話を交えながら挨拶すると聞いてくれます。
PTA会長として初めて挨拶した際、子どもたちを着席させることを忘れてしまい、ずっと立たせて、挨拶した後に気づいた方がいます。大人も緊張していて笑える場面もありました。
中学校の入学式は、学習環境などが小学校と異なるため、不安な気持ちを持っている生徒、新しいことに夢を抱いて迎える生徒に分かれる傾向があると思いますが、生徒たちの目は輝いてます。6年前、スーダンで医師として支援活動をしている川原尚之さんの講演を聞く機会があり、川原さんは帰国する度に、日本の若者の目がいきいきしていないと感じると嘆いていました。
なぜ、そうなるのでしょうか。それは大人が子どもたちと一緒に夢を語り、支援することを忘れてしまっているからではないでしょうか。節目節目で、成長する子どもたちに語り掛け、子どもの「夢」を実現できるようにすることが保護者の義務だと思います。
子どもたちが成長するためには、保護者・大人も一緒に成長する必要があります。保護者を成長させてくれる活動の一つが「PTA活動」です。他の保護者との交流を深め、学校行事に関わることで子どもたちの教育環境にじかに接する機会を得られます。年に2、3回は、できる時にPTA活動に参加することをお勧めします。
(石川謙、県PTA連合会会長)