コラム「南風」 言葉の壁を越えて

 昨年10月末から12月初旬にかけて、NPO活動の一環として開発途上国の技術者研修のお手伝いをさせていただく機会がありました。JICA沖縄からの委託事業として南アフリカ・ミャンマー・フィリピンなど9カ国の行政機関で活躍されている道路管理技術者12人を対象とした道路維持管理に関する研修で、沖縄本島や宮古島での講義・視察などを実施し、大きなトラブルもなく無事終了することができました。

 この間講師や見学先受入などで大変お世話になった県や沖縄総合事務局・NEXCO西日本・琉球大学・県内建設会社・建設コンサルタント会社等の方々には心からお礼申し上げます。
 研修は緻密な日程にもかかわらず各国研修員の皆さんは真剣にそして積極的に取り組み、時には昼食時間をゆっくりと取れないほど、研修時間を有効に活用していました。帰国後には沖縄や日本の道路維持管理技術を少しでも多く活用されることを期待しています。
 私は残念ながら英語は不得意のため、通訳の方を通して研修準備や3D―CADの講師として関わりましたが、いつも研修員の方々からは「スズキサン・オハヨウゴザイマス」と日本語で声を掛けられました。
 また、研修最終日には皆さんと次々に写真撮影をしたり、各国の特産品などの記念品をいただき、いつまでも忘れられない思い出をつくることができました。そして最後に若い研修員から「3D―CADの話をもっと詳しく聞きたい」との言葉には胸が詰まるような思いもしました。
 「言葉の壁を越えて」心が通じ合うとは、こういうことかもしれませんね。また、いつか再会できることを期待し、今以上にコミュニケーションを深めるためにも、これから英語の勉強もしていきたいと思っています。See You Again!
(鈴木浩一、技術士)