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沖縄県立芸大と東京音大 ガムランで交流


社会
沖縄県立芸大と東京音大 ガムランで交流 ガムランで交流
この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明

 インドネシアの「青銅の交響楽」ガムランを学ぶ沖縄県立芸術大学の学生らがこのほど、同校で東京の学生らと交流授業をし、ミニ演奏会を楽しんだ。

 来県したのは、東京音楽大学民族音楽研究所の樋口文子講師と学生ら10人。県立芸術大学の小西潤子教授の「民族音楽学」の授業に、学生計8人と同大の與那城常和子講師が臨み、ジャワの古都・スラカルタ様式のガムランを学んだ。日本では、躍動感のあるバリ島のガムランのイメージが強いが、ジャワの楽曲はゆったりとした繊細な響きが特徴。

 交流演奏会では、県芸大OBやインドネシアからの留学生ら約40人とともに演奏や舞踊をした。大小のゴングや鉄琴などによる重層的なハーモニーがキャンパスに響いた。この日は「てぃんさぐぬ花」に合わせた演奏もあった。

 小西教授は「ジャワ島とバリ島、両方の島のガムランを学べる県立芸大は、国内の大学でも珍しい。ジャワガムランの演奏会活動はコロナ禍で休止状態だったが、これを機会に再起動できれば」と話していた。(嶋野 雅明)