【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は8日、7月の世界平均気温が16・95度となり、1940年からの観測史上、月平均で最高になったと発表した。南欧など北半球の複数地域で熱波が起き、南米の国々や南極大陸で平均気温が特に高かった。これまでの記録は2019年7月の16・63度だった。
海面水温も16年3月と並んで過去最高を記録する20・89度だった。太平洋東部の赤道域でエルニーニョ現象が続き、地中海やカリブ海で海洋熱波が発生した。
同気候変動サービスは、温室効果ガス排出を削減するための取り組みが急務だと示していると警告した。