7月卸売物価0・8%上昇 米、伸び率約1年ぶり拡大


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 【ワシントン共同】米労働省が11日発表した7月の卸売物価指数はモノとサービスを合わせた総合指数が前年同月より0・8%上昇し、昨年6月以来、1年1カ月ぶりに伸び率が拡大した。サービスの価格の上昇が全体を押し上げ、伸び率は事前の市場予想の0・7%を上回った。価格の変動が激しい食品とエネルギーを全体から除いたコア指数は2・4%上がった。

 卸売物価指数は売り手側の価格変動を示しており、最終的に消費者向けの物価に影響を与える。10日に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3・2%と1年1カ月ぶりに拡大し、エコノミストからは物価の高止まりを懸念する声も出ている。

 7月の卸売物価指数でサービスの価格は2・5%上昇。一方、モノの価格は2・5%低下した。エネルギーは16・8%、食品は0・2%それぞれ下がった。

 7月の総合指数の前月比(季節調整済み)は0・3%上昇。伸び率は6カ月ぶりの大きさとなり、市場予想より大きかった。