有料

蜜月関係に終止符 ドジャース大谷


蜜月関係に終止符 ドジャース大谷

 ドジャースタジアムで画面に映し出された、声明を発表する米大リーグ、ドジャース・大谷翔平選手の映像=25日、ロサンゼルス(共同)

この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)と通訳を務めていた水原一平氏(39)との蜜月関係に終止符が打たれた。25日、違法賭博に関与した疑いのある水原氏について、初めて公の場で語った大谷選手は何度も「うそをついた」と断罪した。一方で「ショックという言葉が正しいと思わない。それ以上」と言葉を詰まらせ、怒りよりも悲しみが勝っている様子だった。

 同じ2013年に選手と球団職員としてプロ野球日本ハムに入り、渡米後は二人三脚で歩んできた。大谷選手の知名度が上がるにつれ、水原氏も一躍時の人となり、米メディアによると最後の年俸は30万~50万ドル(約4500万~7600万円)に上ったとされる。

 ドジャース移籍後も、常にそばにいて練習をサポートする存在だった。ただ、異変の前触れのように顔つきは昨季よりやつれていた。水原氏はアリゾナ州グレンデールでのキャンプ中「食欲がない。でも、大丈夫」と作り笑いでこぼしたことがあった。ソウルでのプレシーズンゲームでは試合前に球場内のコンコースを歩くと、ファンに存在をすぐ気付かれた。多数のカメラを向けられ、戸惑いを浮かべた。

 相棒との関係は今回の騒動で決別となる。水原氏の写った写真を、自身のインスタグラムから削除。開幕シリーズの舞台だったソウルへの出発前に、互いの妻を交えて笑顔で写った写真を含め、数々の思い出を封印した。