国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、国会内で記者会見し、一部週刊誌による不倫報道をおおむね事実と認め、謝罪した。代表の進退については「仲間に諮る」と述べた。党所属議員が特別国会の首相指名選挙で自身に投票するかどうかについても党で協議するとした。その後の両院議員総会で玉木氏の代表続投を確認し、首相指名選挙も1回目と決選投票のいずれも玉木氏に投票する従来の方針を維持することを確認した。
玉木氏は会見で「家族のみならず、期待を寄せていただいた全国の皆さまに心からおわびを申し上げる」と述べ、約10秒にわたり頭を下げた。同時に「しっかり仕事で返したい」と議員辞職は否定した。
総会では玉木氏の代表続投に対する反対意見はなかった。首相指名選挙についても全会一致で玉木氏に投票することを決めた。
これに先立ち、榛葉賀津也幹事長は記者団に「(玉木氏には)政策実現に全力を傾けてほしい」と話し、代表を続投すべきだとした。首相指名選挙での玉木氏への投票についても「当然だ。党としてはそうだと思っている」と語った。
一部週刊誌が11日、インターネットに玉木氏が「高松市観光大使」を務めるタレントとホテルで密会していた疑惑などを報じていた。
玉木氏は報じられた密会が先月27日投開票の衆院選での躍進以後だったことに関しては「浮かれた部分があった。戒めていきたい」と神妙な表情を浮かべた。女性に「好意があった」と説明。「家族、特に妻にはすべて話した。こんな大事な時期に報道されて、なにをやってんだと強く叱責された」とも語った。