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那覇市「旗頭のまち」宣言へ 知念市長、来月8日の大綱挽で


那覇市「旗頭のまち」宣言へ 知念市長、来月8日の大綱挽で 那覇大綱挽を盛り上げる「旗頭」=2001年10月7日、那覇市久茂地の国道58号
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 【那覇】知念覚那覇市長は7日に開かれた市議会9月定例会代表質問で、那覇大綱挽を盛り上げる「旗頭」の継承発展などを目的に「旗頭のまち」宣言を10月8日開催の第53回那覇大綱挽で行うと表明した。坂井浩二氏(自由民主)の質問に答えた。

 知念市長は宣言を出す意義について「旗頭は大綱挽の雰囲気を盛り上げるとともに、欠くことのできない存在であり、地域の象徴でもある。宣言は文化の継承、子どもの学び、観光振興の施策に資することから、大変意義深い」語った。

 市によると、昨年12月に大綱挽に参加する旗頭団体有志が「旗頭のまち宣言実行委員会」を立ち上げ、宣言を出すよう市に働きかけていた。那覇大綱挽では毎年、国際通りで旗頭行列も行われる。大綱挽保存会登録の公式旗頭は、東7旗、西7旗の計14旗。14旗以外にも市内各地、そして県内各地には、地域が誇る伝統の旗頭があり、綱引きなどの伝統行事の際に登場する。

那覇大綱挽を囲むように並ぶ旗頭=2018年10月7日、那覇市久茂地の国道58号

 7、8の両日あった代表質問では、複数の議員から子どもや教育に関する質問が上がった。

 知念市長が昨年10月の市長選で公約に掲げた「こども家庭センター」の設置について、2024年8月の開所を目指すとした。座安まり子こどもみらい部長は「妊産婦から子育て世帯、子どもなどの相談についてワンストップで対応できる相談窓口を本庁舎内に設置し、虐待が発生する背景にある問題に対応するため、女性相談や生活保護、障がい福祉や教育相談など、庁内相談機関ともタイムリーな連携を図る」とした。

 また、那覇市が教員の負担軽減に向けて今年5月に立ち上げた「教育負担軽減タスクフォース」に関連して、名嘉原安志学校教育部長は教員向けに実施したアンケートについて「約6割の方から回答をいただき、現在、結果を分析している。分析結果を基に、市や国、県、学校がそれぞれ行うことや短期・中長期的に行うことを仕分け、教員の負担軽減に向けて取り組んでいく」と答弁した。
 (吉田健一)