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サッカーアジア杯 森保J、逆転で辛勝 ベトナムに4―2


サッカーアジア杯 森保J、逆転で辛勝 ベトナムに4―2 日本―ベトナム 後半、チーム4点目のゴールを決める上田=ドーハ
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信社

 【ドーハ共同】サッカーのアジア・カップ第3日は14日、ドーハで行われ、3大会ぶり5度目の優勝を目指す日本は1次リーグD組初戦でトルシエ元日本代表監督が指揮を執るベトナムを4―2で退け、白星発進した。前半に南野(モナコ)が先制。セットプレーから2失点して一時はリードを許したが、前半終了間際に南野と中村(スタッド・ランス)が決め、後半に上田(フェイエノールト)が加点した。日本は勝ち点3、ベトナムは同0。更新中の日本代表の国際Aマッチ連勝記録を「10」に伸ばした。世界ランキング17位の日本は同94位のベトナムと8勝1分け1敗。日本は19日の第2戦でイラク、24日の第3戦でインドネシアと顔を合わせる。

鬼門の初戦、格下に苦戦

 優勝候補の筆頭に挙げられても、格下のベトナムが相手でも、やはり初戦は簡単ではなかった。日本は一時は逆転を許す展開をはねのけて勝ち点3をつかみ取った。

 ベトナムを率いるのは過去に日本代表を率いたトルシエ監督だけに、森保監督は「難しい戦いを覚悟」していた。望んでいた先制点を奪う理想的な立ち上がりから一転、CKから失点すると、さらにFKからの流れでひっくり返された。

 それでも、今の日本は浮足立つことはない。世界の強豪と渡り合える実力を備えた自信は揺るがず、前半終了間際に南野と中村が立て続けにゴールネットを揺らした。

 主将の遠藤が「ワールドカップが終わった後の1年間は、前半でリードしているゲームは負けていない」と語っていたように、ハーフタイム前に優位な状況へと立て直したのが大きな勝因だ。

 準優勝した前回大会も準々決勝までの5試合は全て1点差での勝利。5度目のアジア王者へ一筋縄ではいかない戦いが始まった。

 (共同=岡田康幹)

【1次リーグ】

▽D組
日本(3)
 4―2(3―2,1―0)
ベトナム(0)

▽得点者【日】南野2(前10分、前44分)中村(前49分)上田(後39分)【ベ】グエン・ディン・バク(前15分)ファム・トゥアン・ハイ(前32分)
▽観衆 17385人

 【評】日本が前半に2失点しながら逆転勝ちした。10分にCKからのこぼれ球を南野が冷静に押し込んで先制。一時逆転を許したが、44分に南野の2点目で追い付き、ロスタイムに中村がペナルティーエリア手前から右足で決めて勝ち越した。後半は優位に進め、39分に上田の得点で突き放した。ベトナムはセットプレーからの2点で日本を苦しめた。