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サッカーアジア杯 日本快勝 2位通過 インドネシアに3―1


サッカーアジア杯 日本快勝 2位通過 インドネシアに3―1 日本―インドネシア 前半、先制PKを決める上田=ドーハ
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信社

 【ドーハ共同】サッカーのアジア・カップ第13日は24日、ドーハで行われ、3大会ぶり5度目の優勝を狙う日本は1次リーグD組の最終第3戦でインドネシアに3―1で勝った。2勝1敗で勝ち点6として同組2位で1次リーグ突破。31日の決勝トーナメント1回戦で、ヨルダンや韓国のいるE組の1位と対戦する。世界ランキング17位の日本は立ち上がりにPKを決めた上田(フェイエノールト)が後半早々にも追加点を挙げ、さらにオウンゴールで加点。同146位のインドネシアは終了間際に1点を返したが、1勝2敗で同組3位。対戦成績は日本の11勝2分け6敗となった。第2戦で日本を破ってD組1位が確定していたイラクは最下位ベトナムに3―2で競り勝ち、3戦全勝の勝ち点9。

上田、精神力で先制と追加点

 立ち上がりに自ら得たPKで、上田が右足を鋭く振ってネットを揺らした。イラク戦の黒星から反発力が試された一戦で貴重な先制点。「引きずる理由もない。個人もチームも成長しなきゃいけない」と話していたストライカーがたくましい精神力を示し、さらに後半にも追加点。代表通算10ゴールに達した。

 今大会初先発で、すぐさま見せ場が訪れた。ゴール右でボールを収めたところで後方から相手に抱え込まれるようにして倒され、主審による映像確認を経てPK判定に。ゴール裏でインドネシアのサポーターが旗を打ち振りながら大声を上げたが、惑わされなかった。

 後半早々には堂安の左クロスに逆サイドで右足を合わせた。「点を取って勝てたので、そこは良かった」と息をついた。

 法大に所属していた5年前の前回大会は日本代表の合宿に練習要員として参加した。「日本のトップを経験し、それが自分の中のベースになった」と高い志で技を磨いてきた。途中出場で得点した初戦に続いて今大会通算3ゴール。「FWは点を取る職業」との自負を胸に、目に見える結果でチームを引っ張っている。


【1次リーグ】

▽D組

日 本(6)
 3―1(1―0,2―1)
インドネシア(3)

▽得点者【日】上田2(前6分=PK、後6分)OG(後43分)【イ】ウォルシュ(後46分)
▽観衆 26453人

 【評】日本が3ゴールで快勝した。前半6分に上田が自ら獲得したPKを決め、後半6分にも堂安の左クロスに遠いサイドから上田が右足で詰めた。後半43分には交代直後の伊東が右を突破し、上田のシュートが相手に当たって入った。守備陣は相手のスピードをうまく封じたものの、後半ロスタイムにロングスローから失点して課題を残した。

賢く試合進めた

 森保一・日本代表監督の話 アグレッシブさと、賢く試合を進めてくれたところが得点につながったと思う。(次戦へ)心身のコンディションをしっかりつくっていきたい。

(共同通信)