たまった鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、打球で曇天を切り裂いた。左臀部(でんぶ)の張りで練習を制限していたヤクルトの村上が16日、屋外での打撃を再開し、59スイングで8本の柵越え。バックスクリーン上の電光掲示板に2度も当て「まず外で打てたことが一番。ノックも含め、しっかり練習できた」と明るく話した。
7日に全体練習を外れ、慎重に調整していた。既に力をセーブせず振れる状態だそうで、さっそく広角に豪快な当たりを連発。高津監督は「打球を見て若い選手がどう思うか。あらためて、彼が打撃練習にいると周りにいろいろ影響を与えると思った」と舌を巻いた。
3月6、7日に欧州代表と強化試合を行う日本代表に選出され、宗山(明大)ら新世代の手本となることが期待される。東京五輪とワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での頂点を知る主砲は「井端監督の下でプレーするのは初めて。11月のプレミア12にスムーズに入れるようにしたい」と語った。
(共同通信)