右肘のクリーニング手術明けの田中将が、楽天の金武キャンプで復活への歩みを着実に進めている。16日はブルペンで44球。初めてスライダーも交え「また半歩ぐらいは上がったと思う」と実感を込めた。キャッチボール程度だったキャンプ序盤に比べて力感は増し「スピードも出てきた」と上向きのようだ。
フォームにも変化を加えている。昨季まで無走者ではノーワインドアップだったが、35歳で臨む今季は若手時代のように振りかぶって投げようとしている。「いろんなことがあるが、一番は気持ちよく投げるため」と説明する。
永井投手コーチは「もともとはそういうスタイルだった。去年からちょっとずつ、原点に返るような移行はしていた。それがより一層明確になった」と指摘した。
開幕ローテーション入りに照準を合わせ、今月下旬に打者相手に投げるプランを描く。日米通算200勝にあと3勝のベテランは「もう少し、ゲームに入るまでにやらないといけないことはある」と冷静に話した。
(共同通信)