日本ハムは熾烈(しれつ)な先発枠争いが続いている。4年目の根本、9年目の上原がともに好アピール。根本は3回2安打無失点で「速球がだいぶ良くなってきたし、空振りも取れるようになってきた」と手応えを口にした。
変化球もうまく織り交ぜ、4者連続で三振を奪った。連打を許した八回2死一、二塁のピンチでは坂倉を速球で詰まらせ、遊ゴロ。3月に欧州と強化試合を行う日本代表に選出されているサウスポーは「だいぶ安心した。向こう(代表)でもいい結果を出したい」と力を込めた。
先発で4回を1安打無失点にまとめた上原は「内容は納得いかないが、ゼロで抑えることができたので良かった」とうなずいた。伊藤、加藤貴、山崎、バーヘイゲンの先発ローテーション入りは確定的。2年目の金村、3年目の北山らも好投を続けている。残りの枠をめぐる争いはさらに熱を帯びていく。
高(大商大からドラフト2位入団の新人。オープン戦初登板で1回無失点)「しっかり腕を振って強い真っすぐを投げようと意識した」
日本ハム―広島(日本ハム1勝、13時1分、タピックスタジアム名護、2587人)
広島
000 020 000 │2
000 010 002x│3
日本ハム
▽勝 石川1試合1勝
▽敗 大道1試合1敗
▽二塁打 野村、高木、石井
▽犠飛 郡司
▽試合時間 2時間43分
【評】日本ハムは先発枠入りを狙う左投手2人が好投した。上原は直球に威力があり、4回1安打無失点。根本は4奪三振で3回2安打無失点だった。広島は1軍定着を目指す中村奨が五回に適時打を放った。先発候補の玉村は3回無失点。
(共同通信)