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日本ブルー 魅力知って パリ展示会に「阿波藍」


日本ブルー 魅力知って パリ展示会に「阿波藍」 展示された「青藍工房」の作品=2日、パリ
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 【パリ共同】フランス・パリで2日、文化遺産を扱う国際的な展示会が開かれ、藍染め作品を手がける徳島市の「青藍工房」が出展した。展示会は5日まで。これまでの作品や着物などを展示し、「ジャパンブルー」とも評される徳島の伝統染料「阿波藍」の青色の魅力をパリの人々にも知ってもらいたい考えだ。

 展示会はフランス工芸家組合主催で、約300団体が出展、約2万人の来場が予定されている。

 青藍工房などによると、1870年代に来日した英国の化学者アトキンソンが藍の濃い青色を「ジャパンブルー」と名付け、世界にも紹介されたという。戦後、化学染料の普及で阿波藍は衰退したが、藍染め作家の橋本陽子さんが復興を願い、1971年に工房を開いた。

 橋本さんの長女で、青藍工房代表の浮川初子さんは「伝統工芸や芸術に非常に造詣が深いパリの方々に藍の世界を見ていただきたかった」と話した。

 文化庁は2019年、藍染めの伝統を伝える「藍のふるさと 阿波」(徳島市など)を「日本遺産」に認定した。