【国頭】9月17日は語呂合わせで「ヤンバルクイナの日」。ヤンバルクイナの生態展示を通じて保護の普及啓発に取り組む、国頭村の安田くいなふれあい公園内のヤンバルクイナ生態展示学習施設は9月に開業10周年を迎えた。一方、ヤンバルクイナが交通事故に遭うロードキル(輪禍死)も後を絶たず、関係団体は安全運転を呼びかけている。
施設は2011年、安田区が出したヤンバルクイナの郷づくり基本計画で整備方針が示された。施設を運営するNPO法人やんばる・地域活性サポートセンターによると、やんばる地域が世界自然遺産に登録された21年度以降、入館者数は増加している。
環境省と連携して実施している生態展示は18年から「クー太」が2代目を務めているが、先月10日に体調不良で入院したことから、現在は5歳のオスが展示されている。展示個体に名前はないが、他の個体より長く水浴びするなど、マイペースな様子で来場者を楽しませている。
一方、ロードキルは昨年を上回るペースで起きている。今年確認された事故は8月24日の速報値で28件と、昨年の22件を超えている。
(武井悠)