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NYにも招かれる青森ねぶた職人、沖縄のランタンフェスで竜制作 12月から読谷のむら咲むらで


NYにも招かれる青森ねぶた職人、沖縄のランタンフェスで竜制作 12月から読谷のむら咲むらで 竜の形のねぶたを制作するねぶた職人の福士裕朗さん(右)と弟子の長内大さん=6日、読谷村のむら咲むら
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 【読谷】読谷村高志保の体験王国むら咲むらで今年も12月から「琉球ランタンフェスティバル」が始まる。

 今年は初の試みとして、青森県からねぶた職人を招き、琉球王国時代をモチーフにした施設の雰囲気に合う竜のねぶたを制作している。

 9歳からねぶた作りをしているという福士裕朗さん(42)と、弟子の長内大さん(23)。針金で骨組みを作り、中にライトを取り付け、ねぶた用の特殊な加工をした和紙の貼り付けや色塗りなどの作業をした。長崎県や米ニューヨークなどにも招かれる福士さんは「本州の最北端にある青森と最南端の沖縄、そして中国、台湾で縁起物とされる竜、ここで文化が融合する。ここでしか見られない唯一のねぶたになると思う」と作業に汗を流した。

 むら咲むらの国吉潤専務は「今年で9回目を迎え、冬の風物詩として定着してきた。ランタン独特の温かみのある明かりを楽しんでほしい。夜の観光コンテンツとして、外国人観光客にも日本文化を発信したい」と話した。

 今年のランタンフェスは12月1日から来年3月31日まで。午後5時半から10時。入場料は大人1800円、中高生700円、小学生600円。幼児無料。

 (島袋良太)